2015年8月30日日曜日

【登山・自然情報】丹沢山・蛭ヶ岳 8月26日~8月28日

植物調査のお手伝い(プライベート)で丹沢山から蛭ヶ岳周辺へ行って来ました。

26日は雨上がり、27日と28日は霧の中での調査でしたが、雨に降られずにすみました。
8月とは思えない涼しさ、28日5時の蛭ヶ岳山頂の気温は13度でした。

コース:堂平~丹沢山~蛭ヶ岳


◆アズマヒキガエル
 雨上がりに時々出会います。
 登山道脇の草むらでじっとしていました。

◆咲きはじめたテンニンソウ
 堂平の登山道脇や主稜線の柵内に群落があります。
 マルハナバチの仲間が盛んに吸蜜していまいた。

◆ガレ場に咲くフジアザミ
 これから見頃をむかえます。

◆実がついたミヤマタタタビ
 マタタビよりも標高の高いところに生育します。

◆丹沢山まであと一息
 美しいブナ林が広がります。

しかし・・・

◆ブナハバチの影響で二度芽吹きしたブナ
 丹沢山から蛭ヶ岳にかけて十数本見かけました。
 特に丹沢山周辺で多かったです。

 5~6月頃に幼虫がブナの新葉を食べ、
 光合成が出来なくなったブナは夏に二度目の葉を広げます。
 8月下旬なのに若葉なのはその為です。

◆ブナハバチに食べられた葉と二度芽吹きした葉(左上)
 二度芽吹きには多大なエネルギーを消費します。
 丹沢でのブナ衰退の大きな要因の一つになっています。

◆ブナの実
 未来に託して、育ってくれるといいですね。

◆蛭ヶ岳山頂から見た日の出(8月27日)
 標高1000メートルより下は雲海に覆われていました。

◆朝日を浴びた蛭ヶ岳山頂
 日中は雲が上がってきて、山頂も霧に包まれました。

活動時に雨に降られずに済みましたが・・・

◆丹沢山から堂平に向けて下山していると、
 倒木が登山道をえぐっていました。
 通行に支障はありませせんが、 
 地盤が緩んでいるようですのでご注意ください。

秋の花が登山道を彩る季節、丹沢に是非お越しください。
天気予報を確認して、安全で実りある登山をお楽しみください。