2015年7月30日木曜日

【登山・自然情報】丹沢山から塔ノ岳 7月29日

コース:塩水林道~丹沢山~塔ノ岳~新大日~札掛

丹沢山から塔ノ岳へ情報収集に行ってきました。
登るにつれて真っ白な霧の中。
青空が見えませんでしたが、暑すぎず雨にも合わず、静かな山歩きを楽しめました。

天王寺尾根 上部
 林床ではマルバダケブキの花が見頃を迎えつつあります。

マルバダケブキ
 丹沢山から塔ノ岳、塔ノ岳から新大日での見頃はこれからでした。


◆丹沢山から塔ノ岳へ
 霧で少し先は真っ白。
 これも丹沢らしい幻想的な風景の一つです。

◆ブナの幹で見つけたマツノハマンネングサ
 この様な樹幹に着生する植物にとって、霧は水分を得る欠かせない存在です。
 まだ咲き始めなので、これからぜひ探してみて下さい。

◆あとひと登りで塔ノ岳
 ゴヨウツツジが薄っすらと色づき始めていました。


◆シナノキ
 葉から花序が出ている様な不思議な形ですが、実は葉ではなく苞(ほう)と呼ばれるものです。

◆塔ノ岳から新大日へ
 こちらも霧が濃く、細かな水玉を吸いこんでいる感覚が気持ち良かったです。

丹沢山から新大日にかけて、他にも色々な花を楽しめました。


◆ヤマオダマキ

◆シモツケソウ
 蕾と混ざっている頃が花火のようでおススメです。
 ちょうど見頃でした。

◆タンザワイケマ

◆イワガラミ
 木を登るツル植物です。

花ではありませんが・・・

◆アナグマの糞
 今回の登山で一番たくさん見かけた、哺乳類の糞です。
 よく、登山道脇をひと掘した所で見かけます。

◆長尾尾根から札掛へ
 札掛周辺では、大径木のモミ林を楽しめます。

今回のコースはロングコースです。
明るいブナ林やスギ・ヒノキの人工林、ガレ場、草原、モミ林など、
様々な環境を堪能できます。

なお、長尾尾根から境沢林道へ下るコースは現在通行止ですので、ご注意ください。

夏の丹沢は、暑さ対策と水分補給をしっかりとし、無理のない山行を楽しんでください。

2015年7月29日水曜日

【周辺情報】ビジターセンター周辺 7月29日

今朝、開館準備をしていると、すぐ近くの木から
シャアシャアシャアシャア・・・・と、クマゼミの賑やかな
鳴き声が聞こえて来ました♪

◆風の吊橋を渡って観察の池へ。
マメガキが小さな実を付けています。

◆池の周りではオオシオカラトンボが飛び交っていました。

◆全身を真っ赤に染めたショウジョウトンボ。

◆どれが本当の葉っぱかな?
イタチハギに巻き付いたヘクソカズラ。

◆この綿毛の正体は・・・?
アオバハゴロモノ幼虫です。

◆近くのヤブガラシにはアオバハゴロモの成虫もいました。

◆公園内ではもうヒガンバナが咲いています。
でも、秋はまだまだ先ですね。

2015年7月26日日曜日

【登山道トーク】雑事場ノ平にて 7月26日

朝から30度を超える暑さの中、大倉尾根 雑事場ノ平で登山道トークを実施しました。
汗を流しながらも、たくさんの方が大倉尾根を登って行きました。

今日のテーマは、「登山道」。
大倉尾根の登山道の移り変わりを写真を使ってご紹介しました。

雑事場ノ平にはベンチがあり、脇には看板があります。
  休憩がてら目を通して見てください。
  今日は、その看板脇を即席の会場にしました。
  お話しを聞いてくださった皆さん、ありがとうございました!

帰り道、自然観察をしながら歩きました。

◆アキノタムラソウ
 名前に「秋」とありますが、夏に咲きます。
 ちなみにナツノタムラソウという種類も別にあります。

◆ムラサキニガナ
 ニガナというと黄色い花をイメージしますが、
 こちらは紫色の花をつけます。

◆キツネノカミソリ
 ヒガンバナの仲間です。
 ヒガンバナと同じく、花の時期に葉はありません。

◆コマツナギ
 マメ科です。
 登山口近くには他にも、ヌスビトハギやトキリマメなどの
 マメ科の植物が花を咲かせていました。
 
 ◆タマアジサイ
  玉のような蕾をつけるのが特徴です。
  蕾から花火のような花が開くと見ごたえがありますね。

◆コミスジ
 登山道のまわりを乱舞したり、
 ゆっくり羽を休めたりしていました。

登山道トークは月1回、神出鬼没で実施しています。
見かけたら是非ご参加ください!

2015年7月24日金曜日

【登山道情報】ビジターセンター周辺 7月24日

台風11号の影響で一般車の通行が困難になっていた
秦野市道52号線(通称戸川林道)は、
本日工事が終了し、一般車両の通行ができるようになりました。

なお、この市道は未舗装のガードレールもない林道ですので、
通行の際は十分にご注意ください。
また、この市道の先には、
自然公園の歩道として県が整備している登山道はありません。
特に登山初心者の方にはおすすめできませんので、ご注意ください。

2015年7月23日木曜日

【登山・自然情報】三ノ塔 7月22日

コース:二ノ塔登山口~二ノ塔~三ノ塔 

夏本番を迎えた三ノ塔に看板替えを兼ねて情報収集に行って来ました!

◆二ノ塔手前のガレ場
 日差しは暑かったですが、風が吹き抜けて気持ち良かったです。

◆ガレ場にある看板
 定期的に内容を変えていますので、
 登山の際には休憩がてらご覧ください。

◆ガレ場からは、大山や相模湾が見渡せます。

◆二ノ塔から見た三ノ塔
 徐々に雲が広がってきました。

◆三ノ塔山頂に着くと、上空をみるみるうちに雲が覆っていきました。
 強風が吹き、手ぬぐいが飛ばされそうになってしまいました。

◆三ノ塔山頂にも看板があります。
 ここからは塔ノ岳や丹沢山などが望めますが、
 徐々に雲で隠れていきました。
 みやま山荘さんのホームページによると
 その後、丹沢山では雨が降ったようですね。

登山道脇では夏を告げる花が咲いていました。

◆バライチゴ

◆キヌタソウ

◆シロバナイナモリソウ

◆咲き始めたリョウブ

晴れているときにはチョウも飛び交っていました。

◆ツマグロヒョウモンのオス

まだ雨は降っていませんでしたが・・・

◆カタツムリの仲間が地面を歩いていました。

変わりやすい天気に気をつけながら、
熱中症対策をしっかりして登山をお楽しみください。

2015年7月20日月曜日

【自然情報】大倉~竜神の泉 7月20日

竜神の泉まで山麓調べに行って来ました。

先日の大雨の影響で林道にも水が流れ込んでいました。
竜神の泉までは通行には問題ありませんでしたが、
足元には注意して下さい。

◆竜神の泉の少し手前。
土砂が流れ込み、林道を3分の1ほどふさいでいますが、
車の通行や歩行には支障ないです。

◆林道には泥水が流れています。

◆タマアジサイが咲き始めました。

◆林道の斜面を見上げると、
大輪のヤマユリが重たげに咲いています。

◆クリーム色の毛に覆われた、リンゴドクガの幼虫。

◆葉っぱの裏にとまっていた、ヘビトンボ。
アミメカゲロウの仲間です。

◆カワトンボ。こちらは、トンボの仲間です。

その他観察した生きもの
【植物】キハギ、コマツナギ、ミズヒキ、アキノタムラソウ、
ヌスビトハギ、ヨウシュヤマゴボウ、ダイコンソウ、
ホタルブクロ、ヘクソカズラ、ヤブミョウガなど
【野鳥】キビタキ、イカル、シジュウカラ、エナガ、ヒヨドリなど
【その他】ニイニイゼミ、アオスジアゲハ、コミスジ、キタキチョウ、
セマダラコガネ、ラミーカミキリ、フクラスズメの幼虫、クスサンの繭、
ハグロトンボなど

2015年7月18日土曜日

【登山道情報】塔ノ岳・鍋割山・丹沢山 7月18日

山小屋さんから、台風後の登山道情報を頂きました。

尊仏山荘・鍋割山荘・みやま山荘

以下のルートについて、大きな問題はなし
・大倉~塔ノ岳~丹沢山
・ニノ塔登山口~塔ノ岳
・後沢乗越~鍋割山~塔ノ岳

大倉~西山林道経由~鍋割山方面
・二俣、本沢の木橋は問題なく通行可
・ミズヒ沢の前後は注意が必要
 木橋が二つあるところは長靴でも厳しいかも
 堰堤の上も水量があるので、登山靴でも濡れる可能性あり
・後沢乗越より5分程手前の普段は涸れ沢の箇所は、水が砂利を押し流し、
 まだ水が出ている(19日以降は水はひくかも・・・)
・倒木はたいしてなかった

滑りやすい所、枝や葉が落ちている所はありますので、
足元に十分にご注意ください。

山小屋の皆さま、いつも情報をありがとうございます。

2015年7月17日金曜日

【登山道情報】ビジターセンター周辺 7月17日

台風11号の影響が出ています。

秦野市道52号線(通称戸川林道)は、
途中で土砂が道に流れ込んでいる影響で
17日現在、一般車の通行は出来なくなっています。
歩いての通行は可能ですが十分にご注意ください。

その他、登山道への影響の情報はまだ入っていません。
大雨直後の入山はお勧めしませんが、
もし入られる際は、倒木や崩れの恐れがありますので、
十分にご注意いただき、余裕をもって歩いてください。

2015年7月14日火曜日

【自然情報】大倉~大倉高原山の家 7月14日

大倉高原山の家まで山麓調べに行って来ました。

◆大倉高原山の家からの眺め。
夏空の下、秦野市内の向こうには相模湾が広がり、
真鶴半島、伊豆半島も見えます。

◆オカトラノオ。
垂れ下がった穂先へと花が広がります。

◆オオバギボウシ。

◆ムモンホソアシナガバチ。
捕まえた虫をかみくだいて、団子状にしていました。

◆ヨツスジハナカミキリ。

◆カラスザンショウの葉を食べていた、
シンジュサンの幼虫。

その他観察した生き物
【植物】ヤブカンゾウ、ヤブミョウガ、ホタルブクロ、ヤマユリ
ヨウシュヤマゴボウ、ハエドクソウ、ホドイモ、ミズヒキなど
【野鳥】イカル、キビタキ、シジュウカラ、エナガ、メジロ、
ヒヨドリ、コゲラ、ウグイスなど
【その他】テングチョウ、コミスジ、キタキチョウなど

暑い日差しが照りつけ、体力も消耗しやすいです。
こまめに水分を補給するなど、しっかりと暑さ対策をして下さい。