2025年10月17日金曜日

【自然情報】秦野戸川公園内 10月17日

秦野戸川公園内でチョウの調査をしてきました。
少し風が強かったですが、雲一つない青空が広がっていました。

◆風の吊り橋の右側には、三ノ塔や二ノ塔がくっきり見えています。

◆ヤマトシジミ

◆キタキチョウ
 とまってお腹の先をくっつけて、産卵中。

◆飛び去った後には、細長い卵が!

◆モンシロチョウ

◆アサギマダラ

◆テングチョウ
 秋になり夏眠から目覚めて、個体数が増えてきたようでした。

◆イチモンジセセリ
 こちらも秋になって見かけるようになったチョウです。

【観察したチョウ:14種】
ヤマトシジミ、ウラナミシジミ、ウラギンシジミ、ツバメシジミ、
アサギマダラ、ツマグロヒョウモン、キタテハ、テングチョウ、
キタキチョウ、モンキチョウ、モンシロチョウ、
イチモンジセセリ、チャバネセセリ、
ムシャクロツバメシジミ(外来種)

◆◆◆大倉(標高290メートル)◆◆◆
10月17日 晴れ
8時40分の気温21.6度

2025年10月13日月曜日

【共催行事】自然観察講座「チョウを知って自然環境を学ぼう」 10月13日

NPO法人日本チョウ類保全協会・秦野ビジターセンター・秦野戸川公園共催
自然観察講座「チョウを知って自然環境を学ぼう」を開催しました。
※県立秦野戸川公園よりチョウの捕獲について許可をいただき捕虫網を使用しています。

解説は、日本チョウ類保全協会の中村氏と鈴木氏です。
前半は、室内講義です。
◆まずは、中村氏より
 チョウがどこにいるかや神奈川県でチョウが見られる場所についてお話いただき、
 モニタリング調査を行うことで見えてくること、調査の重要性などについて
 教えていただきました。

◆続いて、鈴木氏より
 秦野市の震生湖付近での実際の調査活動の様子などについてお話いただきました。

後半は、野外で実際に調査のやり方を学びながらのチョウの観察です。
翅の色や飛んだ時にどう見えるかなど、観察・調査に必要なことを学びます。
◆近くでとまっていたツマグロヒョウモンの雌を観察。

◆ツマグロヒョウモンの雌

◆草むらの中でじっと動かないチョウを発見!

◆アレチヌスビトハギのタネ(引っ付き虫)にとらわれた
 ウラナミシジミでした。秋になると増えてくるチョウの種類です。

◆実際の調査用紙に記入したり、

◆図鑑とチョウを見合わせて、見分け方を学んだりしました。

◆外来種のムシャクロツバメシジミも…

◆最後は、室内に戻り今日のまとめをして終了です。
 チョウは自然環境の変化に敏感な生き物です。
 ぜひ、皆様の周りの環境の様子をチョウから見てみてください。
 調査に興味のある方は、1種類ずつからでも種類を覚えて参加してみてください。

 ご参加くださった皆様、ありがとうございました!!

観察した種
ツマグロヒョウモン、キタキチョウ、ヤマトシジミ、ウラナミシジミ、
ツバメシジミ、ベニシジミ、コミスジ、ウラギンシジミ、チャバネセセリ、
ルリタテハ、ムシャクロツバメシジミ、クロコノマチョウ など

◆◆◆大倉(標高290メートル)◆◆◆
10月13日 曇り
8時40分の気温22.8度

2025年10月9日木曜日

【登山・自然情報】塔ノ岳・鍋割山稜 10月8日

秋の花や少し早い紅葉状況などを確認に、塔ノ岳まで情報収集に行って来ました。

コース:大倉尾根~塔ノ岳(標高1491メートル)~鍋割山稜~小丸尾根
※小丸尾根は、国有林の作業路を使用させていただいている経路です。

◆花立山荘脇から見た鍋割山稜と富士山
 山肌は少しずつ秋色に変化しています。

◆堀山の家を少し上がったところ。
 日陰は濃い緑ですが、日当たりのいい場所では緑色から黄色へと変化しています。

◆萱場平付近の木道

◆板と板の隙間にはコフウロや…

◆よく似たゲンノショウコが顔を出していました。
 一番の違いは葉の切れ込みが浅い方がゲンノショウコです。

◆花立山荘直下の階段
 階段周りに植樹された木々は、木陰を作るほど生長しています。

◆花立
 左奥の山は蛭ヶ岳。右手前の山は塔ノ岳。
 徐々に雲で覆われていきました。

◆金冷シ付近(標高約1360メートル)

◆ブナの葉も徐々に色づいてきています。


◆塔ノ岳直下
 この写真を撮っている間に山頂はあっという間に雲に包まれました。

40分程ねばっていると…
◆雲が切れ、再び周辺の山々が顔を出しました。
 塔ノ岳東側の眺め…表尾根とそれに続く三ノ塔、雲の切れ間から見える大山。

◆塔ノ岳北西から見える丹沢主脈

◆塔ノ岳に咲くフジアザミ
 見頃は過ぎつつありました。

金冷シまで戻り、鍋割山稜へ
◆鍋割山稜のブナ林
 10月下旬にかけてブナの黄葉が美しいです。

小丸尾根分岐から小丸尾根へ
◆滑りやすい場所や…

◆道迷いしやすい場所などがあり、登山初心者の方の通行はお勧めしません。

西山林道へと下山 
◆二俣
 石をつたって沢を渡渉する必要があります。

咲いていた秋の花
◆ホトトギス

◆アキノキリンソウ

◆センブリ

◆リンドウ

◆リュウノウギク

生きものの姿も…
◆地面の水分を吸うアカタテハ

◆秋に見られる蛾 ヒメヤママユ

◆まだ山の上にいたアキアカネ
 夏は暑さを避けて高所で過ごし、秋になると平地に下りていきます。

秋のわりには気温が高く、汗をかきました。
寒暖の差が激しくなる時期です。
脱ぎ着のしやすい服装と防寒着もあると安心です。

◆◆◆大倉(標高290メートル)◆◆◆
10月8日 晴れ 一時 曇り
8時40分の気温 23.6度

◆◆◆塔ノ岳(標高1491メートル)◆◆◆
10月8日 晴れ 一時 曇り
12時20分頃の気温 約20度

2025年10月6日月曜日

【自然情報】大倉~竜神の泉 10月6日

山麓しらべで秦野市道52号線(通称:戸川林道)にある
竜神の泉まで行ってきました。

◆竜神の泉の様子

◆林道の様子

◆コゲラ
エナガ、メジロ、シジュウカラと混群をつくっていました。
混群とは複数種の鳥が集まる群れのことです。

◆ヤマガラ
木の実をくわえていました。

◆ノササゲ
たくさん花をつけていました。

◆タイアザミ

◆ナガボハナタデ
小さい花が連なっています。

◆クマノミズキ

◆ガマズミ
先月は細かった実が、丸く膨らみ赤みが増してきました。

◆ツヅラフジ

◆ミツバアケビ
甘い実は生き物たちに大人気です。
足元にはすっかり中身を食べられて皮だけになった実が落ちていました。

◆エサキモンキツノカメムシ

◆ニホンジカの足あと
ぬかるみにくっきりと残っていました。

今日は台風の影響なのか蒸し暑く、汗をかきながら歩きました。
写真を撮っているときは気づかなかったのですが、
事務所に戻ってくると服に血がにじんでいました。
いつの間にかヤマビルが服の中に入り込んで吸血していたようです。
まだしばらくヤマビル対策が必要そうです。

【その他観察した生きもの】
《植物》
 花 フジカンゾウ、ゲンノショウコ、アキカラマツ、 
   シラヤマギク、ナンテンハギ、ツユクサ、ツルニンジン、
   ヤブマメ、ミズヒキ、キバナアキギリ など
 実 ミズキ、アオツヅラフジ、アブラチャン、キブシ、
   ミツバウツギ、コクサギ、フジ、マツカゼソウ、
   アオキ、クマシデ、オニドコロ、アカメガシワ、
   ノイバラ、クリ、クヌギ など

《野鳥》
   キビタキ、カケス、エナガ、シジュウカラ、ヒヨドリ、
   メジロ、トビ 、キツツキの仲間 など 

《その他》 
    キタテハ、キタキチョウ、ツクツクボウシ、ジョロウグモ、
   アカメガシワの実を吸汁するオオホシカメムシ科の仲間(幼虫)など

◆◆◆大倉(標高290メートル)◆◆◆
10月6日 晴れ
8時40分の気温25.6度